白髪大辞典

白髪にまつわる素朴な疑問をまとめました。

「白髪」に関する豆知識

「白髪」に関する豆知識

Qなぜ白髪になるのか?白髪のメカニズムは?
A白髪は加齢に伴う生理現象ですが、詳しい原因は未だに解明されておりません。
髪を黒く見せるメラニンという色素が作られなくなると白髪になります。
メラニンを作るのが毛根の中にあるメラノサイトという組織ですが、メラノサイトの働きが衰え、メラニン色素を生成しなくなることにより白髪になります。
メラノサイトの働きが衰える原因は、遺伝、ストレス、食事などといわれていますが、明らかになっていません。
Q黒髪から白髪になるときは毛の先端から変色するのか?
毛の根元から変色するのか?
A毛根にある色素を作る機能が働かなくなって白髪になるので、根元から変色します。
Q一旦、白髪になったら黒髪に戻ることは無いのか?
A白髪は、髪の色素を作り出しているメラノサイトが働きを止めたから出来るのです。
このメラノサイトが再び活動を再開すれば、白髪も黒くなります。
ただ白髪については、まだまだ謎も多く、ストレスによる白髪や若白髪がなぜ発生するのか全く解明されていません。
Q髪だけでなく体毛にも白髪が出るのか?
A全ての体毛が、白髪になる可能性を持っています。
体毛には白髪になる順番があり、最初に白髪になるのは髪の毛ではなく鼻毛なのです。
鼻毛の次に髪の毛、髭、体毛、最後に眉毛の順番で白髪が発生することがわかっています。
Q白髪の価値観は、国よって違うのか?喜ばしい事だと推奨する国があるとか?
A日本では白髪をポジティブに捉える人は少数ですが、欧米では個性として捉える場合も多いようです。
ソニー設立者の一人盛田昭夫氏がソニーアメリカ社長時代30代で白髪混じりとなり悩んでいた所、アメリカ人の友人から「こちらではロマンティック・グレーといっておしゃれで憧れなんだ」と言われて気を良くし、帰国中にこのエピソードを「ロマンスグレー」として日本で広めたという逸話も残っています。
Q白髪を黒髪に戻す薬はないのか?
A現在のところ残念ながら有効な薬は開発されていません。
Q人間以外も白髪になるのか?
Aなります。実際、犬や猫も白髪になります。

白髪の要因について

Q白髪に男女差はあるのか?
A髪の毛は、ホルモンの影響のためか男性と女性の差が激しい部位であり、白髪においても、男女差ははっきりとあるといえます。
白髪だけでなく脱毛症にもなりやすい男性に対して、女性の場合は髪の毛全体が白髪になることはほとんどなく、白黒入り混じった灰色の状態を保つことが多いのです。白髪とホルモンの関係ははっきりしていませんが、髪の毛に関連する女性ホルモンが多い分だけ女性は白髪になりにくいようです。
Q白髪を抜くと増えるというのは本当か?
A白髪の原因は髪に色を付けるメラニン色素の不足によるものです。
髪の毛を抜いた程度では、メラニン色素の供給が止まるわけではないので白髪が増える事はないといえます。
ただし、毛根からは一度に数本の髪の毛が生えているため、髪を抜いた刺激が毛根に悪影響を与える可能性が考えられます。
Q白髪は遺伝という考えは本当か?
A白髪と遺伝に関する関連性は、現在も研究段階で解明されておりません。
Q白髪とクセ毛に関係はあるのか?
A特にありません。
Qカラーやパーマによるダメージは白髪の出方に関係するのか?
A白髪は、遺伝、加齢、生活環境、病気、ストレスなどが原因といわれていますが、明確な原因はわかっていません。
しかしながら、カラーやパーマによる毛髪へのダメージによって白髪の出方は関係ないと思われます。
Q食べ物によって出易くなることはあるのか?白髪に良い食べ物はあるのか?
A特定の食品で白髪が増えるということはありませんが、栄養が不十分だと白髪が増える事例もあるようです。
逆に白髪防止にもこれといった食品はありません。
銅や亜鉛などのミネラル及びタンパク質を多く含む食品が良いとされていますが、バランス良い食事が一番重要です。
Q白髪が出ない人はいるのか?人種によって差はあるのか?
A個人差が大きく、白髪が多い人、少ない人がいらっしゃいます。人種による差もありますが、それよりも個人差が大きいと考えられています。

白髪と黒髪の違いについて

Q白髪と黒髪、どちらがパーマがかかりやすいか?
A白髪は黒髪に比べて撥水性が高く、硬い髪が多くなります。その分、白髪の方が黒髪に比べてパーマ剤やカラー剤が反応しにくくなります。(老化によって細くなった白髪は、健康な黒髪に比べて、薬剤の反応が速くなる)
これは、取り込まれなかったメラニンの代わりに入っているケラチンタンパク質が、メラニンに比べて、撥水性が高いからだと考えられています。湿気が強い日だと黒髪はしなりますが、白髪は立ちやすいことからも証明されます。よって、黒髪の方がパーマはかかりやすいと言えます。
Q黒髪と強度(ハリ・コシなど)の差はあるのか?
A白髪はコルテックスやメデュラの部分に多数の穴が存在しています。
しかし、一般的に白髪は黒髪より太い傾向があり、黒髪よりも白髪の方が髪として強度が強いという傾向があります。
Q白髪と黒髪は同じヘアケアでいいのか?
A基本的には同じヘアケアで構いません。

白髪染めにまつわる素朴な疑問

「白髪染め」に関する豆知識

Q白髪染めをするときはどんな環境が最適か?
A洗面所、部屋のどちらでもよいですが、寒いと染まりにくいので、暖かい場所(20℃以上)でカラーリングしてください。
但し、染毛中の入浴は避けてください。汗やしずく等で薬剤が目に入る恐れがあります。
また、床が汚れないように新聞紙等を敷いてください。(衣服や床等につくと落ちませんので充分ご注意ください)
Qシリコン入りのシャンプーを使っていると染まりにくいというのは本当か?
A本当です。シリコンはシャンプーを洗い流した後も毛髪の表面に残りコーティングするため、染まりにくくなることがあります。
ただすべてのシリコン入りシャンプーが染まりを悪くするわけでなく、シリコン量の多いもの、残りやすいシリコンが入っているものに染まりにくくなる傾向があるようです。
Q一度使った白髪染め、使用期限は?(※医薬部外品のヘアカラーの場合)
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未開封の場合は、製造後3年間はお使いいただけます。
開封済みの場合、放置し過ぎると薬剤が酸化されてしまう為、半年を目処に使い切るようにしてください。
なお、1剤と2剤を混合したものは保存できませんので、ご注意下さい。

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●使いたい分だけ出し、残りは約半年取って置けるタイプ
・クリームタイプ
・ワンプッシュクリームタイプ
・ワンプッシュ泡タイプ
(※メーカーによって取り置きの可否は異なります。)

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●1剤と2剤を全量混ぜて使う、1回使い切りのタイプ
・乳液タイプ

Q染めた後、色持ちさせる秘訣はあるか?
A最も大切なことは髪のキューティクルを閉じることです。染毛剤で髪を染める時、中に含まれるアルカリ剤で髪のキューティクルが開きます。
それが開いたままですと隙間から徐々に色が抜けていきやすいため、コンディショナー、トリートメントをいつも以上にきちんと行い、キューティクルをもとの閉じた状態に近づけることが色持ちの秘訣です。

白髪染めの影響

Q白髪染めは頭皮へダメージを与えるか?
A白髪染めを含むヘアカラー(永久染毛剤)は、過去に何回もヘアカラー(永久染毛剤)を使用してもかぶれなかった人が、体質の変化などによってある日突然かぶれてしまうことがあります。
このためヘアカラー(永久染毛剤)を使用する場合、メーカーを替える場合はもちろん、同じメーカーの同じ色番号のヘアカラーでも、その都度毎回必ず皮膚アレルギー試験(パッチテスト)が必要なのです。
このようなことから、白髪染めは頭皮へダメージを与える可能性があります。
Qアレルギー反応が起こるしくみは?パッチテストはなぜ必要なのか?
A

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人には必ず免疫という身体を守るためのシステムが存在します。免疫ができる仕組みとして、外的な要因(抗原)が身体に入ってきた時に、それを排出するために抗体が生成されます。次に同じ物質が体内に入ってきたときその抗体が働いて、抗原を排出するようになります。それが免疫です。抗体が必要以上に強く抗原に反応してしまったり、必要がないのに抗体ができてしまったりすることがあります。これがアレルギー反応です。
ヘアカラーによるアレルギー性接触皮膚炎のカブレを起こす原因となる物質は、主成分である酸化染料(ジアミン染料)であることがわかっています。
パッチテストは、ヘアカラーにかぶれる体質かどうかを調べるテストです。過去に何回もヘアカラー(永久染毛剤)を使用してもかぶれなかった人が、体質の変化などによってある日突然かぶれてしまうことがあります。
このためヘアカラー(永久染毛剤)を使用する場合、パッチテストが必要なのです。
Q妊娠中にヘアカラーをしてはいけない理由は?
A妊娠中は体質(ホルモンバランス)が大きく変わり、人によってはお肌や髪がデリケートになるため、ヘアカラー薬剤の刺激でかぶれることや、いつものように髪が染まらないことがあります。 また、ニオイに対しても敏感になるため、薬剤のツンとしたニオイに気分が悪くなってしまうことがあります。 以上の2点から、妊娠中はヘアカラーをしないでください。

白髪染めのタイプ別の違い

Q泡、クリーム、乳液、タイプによって染まり具合は違うのか?
A基本的に染まり具合には違いはありません。
しかし、泡タイプのものは空気を含んでいるため、見た目で乳液・クリームと同じ量を塗ったつもりでも実際の塗布量は少ない傾向があります。
よって、この塗布量の違いによって若干の染まり具合の差が出る可能性があります。
Qニオイありとなしで、染まり方が違うのか?
A

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ニオイがあるものと無いものがありますが、染まり方は同じです。
日本で最初のニオイのない白髪染めは、2002年2月にダリヤから「サロン ド プロ 無香料ヘアカラー 早染めクリーム(白髪用)」として発売されました。ニオイのない成分だけでつくった白髪染めで、現在でも、サロンドプロのヘアカラーはすべて“ニオイのない白髪染め”としてご好評頂いております。

ちなみに
「サロン ド プロ 無香料ヘアカラー 早染めクリーム」左が、2002年発売当初のもの。現在では右のパッケージに。基本的な構造はそのままに、リニューアルを重ねながら現在までご愛顧頂いているヒット商品です。

Q白髪染め、サロンとセルフで成分はどう違うのか?
A基本的に違いはありません。色の作り方に違いがあります。
セルフでは一部に早染めを標榜する商品がありますが、サロンのヘアカラーと比べ、短時間で染まる工夫がしてあります。
Q早染めタイプは髪に負担がかかりやすいのか?
A早染めタイプの白髪染めは、毛髪への浸透性が高い基剤と染料によって放置時間の短縮を可能にしています。
薬剤が強いわけではなく、髪への負担や色持ちは従来のものと変わりません。
Q白髪染めは男性用と女性用で何が違うのか、使用しても問題ないか?
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男性、女性用とも基本的な成分に差はありません。
色味や風合いなどについて、それぞれに好まれる仕上がりになるように作られています。色味や使い勝手などをお気に入りいただければ使用できます。

ちなみに
サロン ド プロの男性用白髪染めは、3タイプとも“放置時間が5分”のスピーディタイプとなっております。髪が短くすぐに塗布が終わる男性に対し、髪が長く塗布に時間がかかる女性が使用すると、はじめに塗布した部分が早く染まりすぎることがあります。色味だけでなく、こういった点にも注意しましょう。

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